AKRacingの人気ゲーミングチェアと言えば、OvertureとPro-XとNitroです。
いずれも、日本で最も人気があるブランド「AKRacing」の主力製品。
Amazonレビューの評価も4.5以上であり、他ブランドに比べて高い評価です。

日本での販売実績も豊富だよ。
Nitro V2 | Overture | Pro-X V2 | |
---|---|---|---|
製品写真 | ![]() | ![]() | ![]() |
特徴 | PUレザー製 標準モデル | PUレザー製 ゆったりモデル | PUレザー製 上位モデル |
Amazon 評価 | 4.6点 (625件) | 4.6点 (1,034件) | 4.5点 (1,420件) |
価格 | 約4万3千円 | 約4万6千円 | 約5万5千円 |
ただ、この3種類はデザインと機能が似ており、購入前に迷う人も多いはず。
結論から言うと、選ぶポイントは以下の3つです。
AKRacingの全般的なゲーミングチェアに関してはこちらの記事「AKRacingのおすすめゲーミングチェア」で解説しているので参考にしてみてください。

それでは、OvertureとPro-X V2とNitro V2の特徴と違いを徹底解説していきます。
Overture/Pro-X/Nitro V2の特徴と選び方

AKRacingゲーミングチェアの人気3モデル(Overture/Pro-X/Nitro)は、初めて見ると同じ製品に見えます。
それくらい、モデル間でデザインと機能が類似しています。

まずは共通点を見てみよう。

- PUレザー製
10年に相当する耐久性試験に合格 - リクライニング機能
最大180度までリクライニング可能 - ロッキング機能
座面が最大12度まで沈み込む - ヘッドレスト・ランバーサポート
頭と腰を支えて疲労感を軽減
Overture/Pro-X/Nitroは基本的な機能は共通しています。
それでは、これらの共通した機能を踏まえたうえで、Overture/Pro-X/Nitroの主な特徴をそれぞれ見ていきましょう。
マニアックな視点で人気3モデルの違いを徹底比較した「比較!Overture/pro-X/Nitroの違い」もあるので、気になる人は先に読んでみてください。

気になるモデルをクリックしてみてね。
Nitro V2は人気かつ定番モデル

\人気3モデルで最安値/
- AKRacingの標準機能を備える
- 他モデルと比べて安い(約4万4千円)
- Pro-X V2と並ぶ人気のモデル
AKRacingの標準機能を備えた定番モデルがNitro V2です。
種類の違いが分からない…どれも同じに見える…
そんな人はNitro V2を買っておけば失敗はありません!

AKRacingの中では低価格に抑えられた製品だよ。
高
- Pro-X V2 約5万5千円
- Overture 約4万6千円
- Nitro V2 約4万4千円
安
実際に人気3モデルの中ではNitro V2が最安値です。
※全シリーズの中ではファブリック製のWolfが最安値
Overture/Pro-X/Nitroの中で製品選びに迷っているなら、価格が抑えられたNitro V2を選んでおきましょう。
筆者も初めて購入したゲーミングチェアはNitroでした。

Overtureはゆったり大きめモデル

\カラー豊富&ゆったりサイズ/
- Nitroよりもゆったりサイズ
- カラーに黒・紫・ピンクがある
- 機能面はNitroと全く同じ
AKRacing公式の機能比較表を参照
まず、OvertureはNitroと機能が全く同じです。
OvertureがNitroと異なる点は以下の3点です。

- サイズの違い
座面幅と背もたれの高さが2~3cm大きい - カラー展開の違い
人気の黒や紫がある - 販売価格の違い
Nitroよりも約2千円高い
実際に座ってサイズの違いを徹底比較した内容はこちら「サイズ感の違い」を参考にしてください。
ゆったりめが好みでしたらOvertureを選びましょう。

NitroとOvertureで悩む場合
OvertureとNitro V2に機能面での差はなく、全く同じです。
しかし、デザインとサイズの違い、カラー展開の種類が異なっています。
正直、サイズの違いは座面が2cm、背もたれの高さが3cmであり、座り比べることで若干の違いを感じる程度のレベルです。

NitroとOvertureで悩む場合、私は好みの色で選んでみることをおすすめします。

黒や紫が好みならOvertureを選ぼう。

黒、紫、ピンクはNitroとPro-X V2になく、Overtureのみのカラー展開です。
仕事部屋だから落ち着いた黒が良い…ゲーム部屋に鮮やかな紫が良い…
そんな人はOvertureを選んでみましょう。
NitroとOvertureの価格差は2,000円程度であり、3年以上使うことを想定すると誤差範囲です。
Pro-X V2はゲーマー向け上位モデル

\ゲーマー向け上位モデル/
- 座面が厚く、座り心地はNo.1
- アームレストが4Dで動く
- Overtureと同じくゆったりめ
Pro-X V2はゲーマー向けの最上位機種です。
座面の厚さはAKRacingで最も厚い13cm(他モデルは10cm)であり、座り心地はNo.1です。
Pro-X V2に関してはOvertureとの違いが分かりにくいと感じる人が多いのですが、その違いは主に以下の3点です。

- 座面の厚さ
Overtureよりも座面が3cm厚い - 4Dアームレスト
昇降・前後・左右・回転する - 販売価格の違い
Overtureよりも約1万円高い
Pro-X V2はOvertureのゆったりめなサイズを維持しつつ、座面を厚くし、AKRacingの中では最も良い座り心地となっています。
さすが、ゲーマー向け最上位機種です。
予算が許すのであれば、Pro-X V2(約5万5千円)を買うと、満足すること間違いなしです。
ちなみに、Pro-X V2よりも高価格帯の機種は、オフィス向けの Premiumシリーズで値段が6万円以上に跳ね上がります。

OvertureとPro-X V2で悩む場合
OvertureとPro-X V2で悩みやすいポイントは、両モデル間の価格差(約1万円)です。

Pro-X V2の座り心地(座面が3cm厚い)と4Dアームレストに1万円の価値があるのか?
この場合、ゲーミングチェアに長時間座るかどうか(5時間程度)、で決めましょう。

Pro-Xは長時間座ることを想定しているよ!
1週間のうち、長時間座る日(5時間程度)が1日でもあるなら、Pro-X V2でQOLが高い生活にするのがおすすめです。
AKRacingのゲーミングチェアなら3年以上は使えるので、日常の快適さが得られるのは大きいですよ。
比較!Overture/Pro-X/Nitro V2の違い

ここではOverture/Pro-X V2/Nitro V2の違いを徹底的に解説していきます。
AKRacingの機種選びで悩んでいたら、ぜひ参考にしてみてください。

どこよりも詳しく解説するよ。
① 外観とカラー展開の違い
Overture/Pro-X/Nitroで外観は似ていますが、NitroとOvertureは丸みを帯びたフォルムになっています。

Pro-X V2とNitro V2を並べると、フォルムの違いがわかりやすいです。

Nitroは曲線的なデザインだね。

配色は基本的に「黒+テーマカラー」です。
ただ、配色の一つとしてOvertureはグレー、Pro-X V2はホワイトが共通して使われています。

また、座面正面にはOvertureとPro-X V2はシリーズロゴが刺繍されています。

これらの違いがあるものの、Overture/Pro-X/Nitroの外観は似ていると感じるかもしれません。
しかし、カラー展開は決定的に違いがあります。
カラー展開の違い
Overture/Pro-X/Nitroの色の種類は赤・白・青が人気カラーとして共通しています。

しかし、それ以外にも各モデルで独自のカラー展開があります。
特にOvertureは人気の黒や紫があります。

機種 | 種類 | カラー展開 |
---|---|---|
Nitro V2 | 5色 | 白、赤、青、オレンジ、緑 |
Overture | 6色 | 白、赤、青、黒、紫、ピンク |
Pro-X V2 | 5色 | 白、赤、青、オレンジ、グレー |
仕事部屋で使いたい場合、落ち着いた黒が欲しかったり…
ゲーム部屋には鮮やかな紫やピンクが欲しかったり…
そんな人はOvertureを選びましょう。
脚の色の違い
これはかなりマニアックな違いですが、Pro-X V2のみ金属製の脚の色が異なります。
Nitro V2とOvertureの脚はブラックですが、Pro-X V2の脚のみテーマカラーで揃っています。

脚の色までテーマカラーで揃えたい!という人は稀かと思いますが、Pro-X V2は脚まで色が統一されています。
好みのテーマカラーで統一感を出したい人はPro-X V2を選びましょう。
② サイズ感の違い
Nitroを標準とすると、OvertureとPro-X V2はサイズが少し大きめです。
どの程度の違いがあるかというと、以下のとおりです。

- 座面幅の違いは2cm
Nitroは37cm、Overture/Pro-Xは39cm - 背もたれ高さの違いは3cm
Nitroは92cm、Overture/Pro-Xは95cm
数字としては2~3cmの違いであり、実際に座り比べても明確な違いは感じにくいです。
※私が実際に秋葉原の店舗で3モデルを座り比べた感想
ただ、少しでも座面幅にゆとりが欲しい人にはOvertureとPro-X V2がおすすめです。
座面の高さ
座面の高さはNitro/Overture/Pro-Xのモデル間で大きく変わらず、43~45cmです。

昇降機能で高さを調節できるよ。

機種 | 座面の高さ |
---|---|
Nitro V2 | 43cm~50cm |
Overture | 44cm~51.5cm |
Pro-X V2 | 45cm~52cm |
日本人男性の平均身長(170cm程度)であれば、いずれのモデルでも問題ありません。
ただ、身長が160cm前後の場合(特に女性)、Pro-X V2の座面は高く感じ、足裏がピッタリとは床につかない可能性があります。
もし身長が160cm前後で不安な場合は、Nitroにすると良いでしょう。
側面の幅とデザイン
座面や背もたれのように座り心地には直結しませんが、側面にもサイズの違いがあります。
側面を含めた背もたれの幅はOvertureが最も大きいです。

座り心地に影響ありませんが、見た目は大きく感じるかもしれません。

ちなみに、Pro-X V2は側面の幅が55cmであり、側面の面積も小さめ。
その影響もあり、Pro-X V2の外観はシュッと締まった印象があります。

実際に側面を比べると、Pro-X V2では側面の主張が抑えめです。

側面の構造が異なることで、Nitro V2は丸みがあり、Pro-X V2はメリハリがある外観となっています。

ただ、この側面の違いが座り心地に影響することはありません。
デザインや色の好みでOverture/Pro-X/Nitroを選びましょう。
③ 座り心地の違い
実は、Overture/Pro-X/Nitroで座り心地は異なります。
まず、明確に構造が異なる点として座面の厚さがあり、Pro-X V2が最も厚いモデルとなっています。

- Pro-X V2は座面が厚い
Pro-Xは13cm、Nitro/Overtureは10cm
さらに、座面横の構造も異なります。
Nitro/Overtureは座面横が太ももから膝に向かって迫り上がっていますが、Pro-X V2は逆に前方に向かって高さが低い形状となっています。

これにより、 Pro-X V2はホールド感が弱めであり、Nitroよりも座面幅が広く、ゆったり座れます。
ゆったりと快適に長時間座りたい場合は、Pro-X V2を選びましょう。

特に長時間のゲームやパソコン作業でデスクに座る人にはPro-X V2が絶対におすすめです!
座り心地を実際に確認したい場合
私も本サイトを運営するにあたり、定期的に実店舗で座り心地を確認させて頂いています。
もし座り心地を徹底的に比較したい人は店舗で確認してみましょう。

購入前に試すと安心するね!

ゲーミングチェアを試座できる店舗は大都市の電気街や郊外の大規模店に限られますが、もし近くにあるなら訪ねてみるのもおすすめです。

④ アームレストの違い
NitroとOvertureのアームレスト(肘置き)は昇降機能のみですが、Pro-X V2は4D(昇降・前後・左右・回転)で動かせます。
4Dアームレストを搭載した機種はPremiumとPro-x V2のみです。

4方向に動くんだね!

- Pro-X V2は4Dアームレスト
昇降・前後・左右・回転の4通りで動く
アームレストの「回転」が分かりにくいですが、クルクル回るわけではありません。
角度をつけることができ、パソコン作業時に肘や前腕部を好みの位置で支えることが可能です。

実際に、私もキーボードを使うときは「回転」させ、肘から前腕部をアームレストに置いたままパソコン作業しています。
ちょうどハの字にすると、キーボード使用時の腕の位置にピッタリきます。

これが非常に快適なんです。
座面の厚さと4Dアームレストが付いているPro-X V2は長時間パソコンに向き合う人にはピッタリの製品です。
目的別にOverture/Pro-X/Nitroを選ぶ

ここまで解説してきたOvertureとPro-XとNitroの違いを踏まえて、目的別におすすめ機種を紹介します。

好みのゲーミングチェアを見つけてね!
コスパ重視ならNitro V2

Nitro/Overture/Pro-Xの機能の違いは僅差です。
一方、値段には差が出ており、Nitro V2が最安値です。

Nitroはコスパが高いよ。
- Nitro 約4万4千円
- Overture 約4万6千円
- Pro-X V2 約5万5千円
特にこだわりがなく、数センチ大きめのゆったりサイズ(Overture/Pro-X)や4Dアームレスト(Pro-X)に価値を感じなければ、Nitro V2がおすすめです!
私も最初に購入したモデルはNitro V2でした。
もし迷ったら、定番かつ人気のNitro V2にしておきましょう。

ゲームや仕事の長時間作業にはPro-X V2

ゲームや仕事で長時間のパソコン作業を行う人はPro-X V2を選びましょう。
NitroとOvertureにはない機能として、Pro-X V2にはクッション性が高い座面と4Dアームレストがあります。
どちらも長時間作業の疲れを軽減してくれますよ。

座面が厚いとお尻が痛くなりにくく、4Dアームレストは好みの位置で前腕部を支えてくれます。
1日に5時間近くはゲーミングチェアに座るなら、ぜひPro-X V2を選びましょう。

落ち着いた黒や鮮やかな紫ならOverture

Nitro/Overture/Pro-Xのうち、黒や紫あるのはOvertureのみです。
もし落ち着いたデザインが好みだったり、仕事部屋に置きたいならOvertureの黒がおすすめです。

Premiumシリーズは高価格(6万円以上)ですが、Overtureなら4万円台でオフィス向けな雰囲気のゲーミングチェアを購入できますよ。

気になる?AKRacingの他モデル
AKRacingには他にもゲーミングチェアがあるので、簡単に紹介していきます。
ファブリック製
AKRacingで唯一のファブリック製ゲーミングチェアがWolfです。
値段もAKRacingで最も安い約4万円。
ファブリックは拭き掃除できないのがデメリットですが、通気性が良いというメリットもあります。
座椅子
座椅子は日本独自の文化です。
そんな座りながらゲームする日本人に向けたゲーミングチェアとしてAKRacing 極坐が販売されています。
ゲーミング座椅子を扱うメーカーは少ないので、貴重な製品です。

前傾姿勢はできない
一般的にゲーミングチェアには前傾姿勢を維持する前傾チルト機能は付いていません。
AKRacingも同様に前傾チルトを搭載したモデルがありません。
しかし、中には前傾チルトを備えたゲーミングチェアを扱うブランドもあるので、気になる人は参考にどうぞ。

Overture/Pro-X/Nitro V2のまとめ

本記事ではOverture/Pro-X/Nitroの違いを徹底解説しました。
かなりマニアックな違いにも触れましたが、違いを踏まえて以下のポイントで選んでみてください。

好みのゲーミングチェアを選んでね!
- 定番かつコスパならNitro V2
- 長時間作業するならPro-X V2
- 黒や紫など好みの色があればOverture
デザインやサイズの違いを細かく見ていくと、どんどん迷っていきます…
まずは、上記のポイントに絞って選んでみてください。
似ているようで異なる点もありますが、本記事を参考にOverture/Pro-X/Nitroの違いを把握し、好みのゲーミングチェアを探してください。





AKRacingはシリーズ間が似ていて分かりにくいですが、本サイトを参考に自分にピッタリなゲーミングチェアを探してみてください。