本記事では蒸れない爽快なゲーミングチェアと蒸れ対策を解説します。
まず、一般的なゲーミングチェアは…
蒸れやすい!
これは間違いない。

蒸れる理由を紹介するね。

蒸れる理由としては、ゲーミングチェアの構造と特徴が関係しています。
- 表面にレザーを使用
- 内側にウレタンを充填
- 通気性の基準が曖昧
実際に蒸れるかどうかは、その人の体質や部屋環境にも依存します。
普段のイスで蒸れが気にならない人は、ゲーミングチェアでも気にならないでしょう。
ただ、これまでもイスに座ると蒸れが気になったり、夏場に汗をかきやすい人は、ぜひ蒸れにくいゲーミングチェアを選んでください。
なぜ蒸れる?原因を知る

ゲーミングチェアはなぜ蒸れるのか?
蒸れる理由をゲーミングチェアの特徴から解説していきます!

蒸れの原因が分かるよ!
分厚いウレタン層の存在
ゲーミングチェアの構造の特徴として分厚いウレタン層があります。
これは座面と背面の内側にウレタンが充填されており、適度な反発力で体圧を分散してくれます。

ウレタン層がクッションになっているんだね。

ゲーミングチェアのクッション性の良さは蒸れやすさと表裏一体。
心地よいクッション性を求めると、背面と座面に高密度なウレタンを充填する必要があります。

その一方で、通気性は失われてしまいます。
従来からメッシュ製のワークチェアがありましたが、最近はメッシュ製ゲーミングチェア(DXRACER Air)も登場。

DXRACER Airはウレタンを使用せず、スプリング(バネ)を用いることで座面のクッション性を維持しています。

もちろん、背面と座面は全面フルメッシュ。

DXRACER Airを含めてメッシュ製ゲーミングチェアはこちら「メッシュ製がダントツに良い」で解説します。
表面素材の通気性の悪さ
イスの表面素材には3種類あり、それぞれ通気性が異なります。

メッシュが蒸れにくいよ。

- メッシュ
ゲーミングチェアでは稀な存在、値段が高い - ファブリック(布)
ブランドにより扱いがない、廉価版に多い - レザー(合成皮革)
ゲーミングチェアに最も多い表面素材
ゲーミングチェアの表面素材に多いのはポリウレタン(PU)レザーです。
PUレザーは安価に入手でき、加工しやすく、技術革新により新素材も増えています。
PUレザーの通気性
PUレザーの特徴は撥水性があるので手入れしやすいことです。

裏を返せば、通気性は最悪…

通気性を保つために通気孔を有するPUレザーもあり、各ブランドで様々な工夫がされています。

しかし、レザーに通気性を求めても、そもそもメッシュには敵いません。
ファブリックの通気性
ファブリックは、素材としてはPUレザーよりも通気性が良いものの、その内側には分厚いウレタン層があります。

蒸れやすいよね…
表面は通気性が良くても、分厚いウレタン層があるのでゴミが詰まるというデメリットも…

一方、AKRacing Wolfは、メッシュではありませんがポリエステル製ファブリックを採用しており、肌触りがサラッとしています。

本記事でも通気性を求めたファブリック製としてこちら「通気性ならAKRacing Wolf」で紹介しています。
メッシュ製ゲーミングチェアは種類が少ないので、デザインや価格などが合わない場合にファブリック製ゲーミングチェアから選んでみましょう。
製品選びで通気性を忘れがち
ゲーミングチェア選びで通気性を気にする人は、意外と多くありません。

腰痛対策やデザインを気にする人が多いんだね。

しかし、本アンケート調査でゲーミングチェアのデメリット・欠点を自由形式で回答を得たところ、「蒸れやすい」を挙げる回答者が一定数いました。

長時間座っていると蒸れる。

通気性がない製品だったので蒸れることがある。

暑くて湿気が多い日に蒸れやすい。

夏場は少し蒸れるかも。
購入時では忘れがちですが、通気性(蒸れやすさ)はゲーミングチェアの最大のデメリットです。
通気性を気にする場合には、ぜひ購入時点で通気性が良いメッシュ製やファブリック製のゲーミングチェアを 検討しましょう。
蒸れにくい爽快なゲーミングチェア

ゲーミングチェアとしての快適な座り心地と通気性の悪さは表裏一体ですが、そこを解決した製品もあります。
ここでは蒸れにくいゲーミングチェアを紹介します!

通気性が良い順に紹介するよ。
① メッシュ製がダントツに良い
蒸れにくさを重視する場合、通気性が良いメッシュ製ゲーミングチェアにしましょう。
しかし、その選択肢は少なく、ゲーミングチェアとしてはDXRACER Airが唯一販売されています。

2021年に発売開始された新モデルだよ。

世界初の全面にフルメッシュを採用したゲーミングチェア。
ゲーミングチェアの欠点であった蒸れやすさを解決した製品です。

その一方で、腰痛対策を気にする人にはランバーサポートの高さが十分でなく、値段も高価格帯(約6万円)というのはデメリットです。
DXRACER Airのレビューの詳細はこちらの記事を参考にどうぞ。

ゲーミングチェアではないけど…
ゲーミングチェアとは若干違いますが、ワークチェアやオフィスチェアのブランドからゲーマー向けイスが販売されています。
その一つにメッシュ製チェアがあります。

ちょっとイメージと違うかも…

- ハーマンミラー
アーロンチェアのゲーミングモデル - イトーキ
サリダのゲーミングタイプ
いずれもイスの定番ブランドであり、通気性も良好です。
ただ、アーロンチェアは値段が10万円を超えますし、イトーキは約5万円。
DXRACER Airのほうがコスパが良い印象があります。
② ファブリック製も快適
通気性を求める場合、ファブリック製ゲーミングチェアも選択肢に入ります。
ただし、注意点として、ファブリック(布)にはベロア素材なども含まれるので、種類が多い!

蒸れにくい製品だけ紹介するよ。
通気性ならAKRacing Wolf
通気性を求めるならAKRacing Wolfがおすすめです。

AKRacing Wolfはファブリック製の分類ですが、ポリエステルを混合した生地なのでサラッとした肌触り。

内側にはウレタンが充填されており、DXRACER Airよりもクッション性が高いです。

背面と座面は他のゲーミングチェアと同様にウレタンですが、表面素材は通気性が良く、夏場も快適ですよ。
コスパはGTRACING
GTRACINGは後発のゲーミングチェアブランド。
とにかく安く、価格勝負で人気を得ています。

デザインや素材はAKRacingやDXRACERに類似しており、老舗ブランドの廉価版と考えると良いかもしれません。
パクリなのか…いや、これはこれで低価格を追求したブランドです。

日本では販売数を大きく伸ばしており、その人気は2020年以降は本家のDXRACERを凌ぐ勢いです。

GTRACINGの機能面はAKRacingやDXRACERと同等であり、ファブリック製モデルについても十分な機能です。
なんと、価格は約1万8千円であり、AKRacing Wolf(4万円)の半額。
GTRACINGはゲーミングチェア界のユニクロです。
③ PUレザーは蒸れやすい
PUレザーは他の素材に比べると間違いなく蒸れやすいです。
ブランドによっては「通気性に優れたレザー」や「蒸れにくいレザー」などを謳っていますが、メッシュやファブリックのほうが明らかに優れています。

素材の限界だよね…

製品によっては通気孔を確保したレザーを使っていることもあります。
しかし、さすがにメッシュよりも通気性に優れたPUレザーはありません。

個人的には、夏場でも冷房を効かせた部屋でゲーミングチェアに座っており、蒸れは気になりません。
ただ、汗をかきやすい人や蒸れが気になる人にはPUレザーは不快に感じるでしょう。
PUレザーの質感や雰囲気が好きな場合は、通気孔が確保された製品を選んだり、冷却ゲルを採用したゲーミングチェアを選びましょう。
通気性が確保されたPUレザー製
noblechairsのゲーミングチェアはレザー素材にこだわりがあり、通気性も追求されています。

職人気質のドイツ発のブランドだね。

蒸れにくさでPUレザー製を選ぶならnoblechairsがおすすめです。

noblechairsはゲーミングチェアの枠を超えた幅広いユーザーに向けて製品を作るブランドです。
ただ、やはりレザー素材の限界があるので、通気性を最重視するならメッシュ製やファブリック製がおすすめです。
冷却ゲルを使用したPUレザー製
Secretlabのゲーミングチェアはヘッドレストに冷却ゲルを採用しています。

冷却ゲルが表面に付いているんだね。

実際に使ってみても、ヒンヤリして夏場も快適。

ただ、冷却ゲルは蒸れやすさを改善したものではありません。
イスに座ったときに蒸れに悩んでいる場合は、メッシュ製やファブリック製のゲーミングチェアを検討しましょう。
蒸れを防ぐ工夫と対策
ここではゲーミングチェアの蒸れ対策を解説していきます!
根本的な解決は難しいですが、可能な範囲での蒸れ対策を紹介します。
ちなみに、私は蒸れやすいと言われるPUレザー製ゲーミングチェアで快適に過ごしています。

PUレザー製でも快適に過ごせるよ。
部屋の温度と湿度を快適に
まずは部屋を快適にしましょう。
省エネも考慮しつつ…こまめに調整すると良いですよ。

特に夏場は涼しく快適に過ごしたいね。

換気して外気を取り込んだり、湿度も調節しましょう。
また、サーキュレーターを使うと、夏も冬も室内の温度差を減らせるのでエアコンを効果的に使えます。

ゲーミングチェアの蒸れ対策に限らず、快適な部屋環境なら効率的に作業が捗りますよ。
蒸れ対策商品を買う
イスに特化した蒸れ対策として、ゲル・ジェルクッションがあります。
通気性と放熱性に優れた製品も多くあります。

これ自体がクッションなんだね!

ただ、クッションという意味ではゲーミングチェアの座面と重複しますし、座面がより厚くなる…
これから購入を検討する場合は、ぜひ蒸れにくいゲーミングチェアを選んでみてください。
蒸れにくいゲーミングチェアを選ぶ
やはり、根本的な解決として、最初から「蒸れ」を考えてゲーミングチェアを選ぶことをおすすめします。

蒸れにくい製品を選ぼう。
蒸れやすい人向けにこちら「蒸れにくいゲーミングチェア」で爽快なフルメッシュ製ゲーミングチェアや快適なファブリック製ゲーミングチェアを参考にしてみてください。
蒸れにくいゲーミングチェアと蒸れ対策 まとめ

本記事では蒸れにくいゲーミングチェアと蒸れ対策を解説しました。
蒸れる理由にはゲーミングチェアの特徴も関係していました。

通気性の良い製品を選びたいね。
- 分厚いウレタン層
クッション性を高めるウレタンを充填 - 通気性が悪い表面素材
車のシートに由来したPUレザーを採用
現在は全面にメッシュを採用したDXRACER Airが発売しており、通気性を高めた製品があります。
また、ファブリック製でも上手に探すと、AKRacing Wolfのようにメッシュに近い素材のゲーミングチェアもあります。
夏場の蒸れが気になる人、汗ばみやすい人はメッシュやファブリックの素材からゲーミングチェアを選んでみましょう。


