メッシュ製ゲーミングチェアは通気性が良く、蒸れにくいのが特徴。メッシュ素材にも違いがあり、製品によりメッシュを採用するバーツや面積にも差があります。近年は様々なブランドからメッシュ製ゲーミングチェアが登場しています。
本記事ではメッシュ素材を使用した通気性が良いゲーミングチェアを解説します。
夏の暑さ…長時間座るときの蒸れ…

メッシュ製ゲーミングチェアが欲しくなるね。
ゲーミングチェアの表面素材は合成皮革(PUレザー)が主流です。
一方で、ファブリック製とメッシュ製を扱うブランドは限られています。


高温多湿な日本では、通気性が高くて蒸れにくいメッシュ製ゲーミングチェアはおすすめです。
2021年にDXRACER Airが登場以降、他ブランドも追従してメッシュ製ゲーミングチェアが続々が発売されました。
イスに座ると蒸れが気になったり、夏場に汗をかきやすい人は、ぜひ本記事でメッシュ製ゲーミングチェアを選んでみてください。
メッシュ製に限らずに、厳選したおすすめゲーミングチェアを解説した記事もあるので、参考にどうぞ。

本記事ではメッシュ製ゲーミングチェアの選び方やおすすめ製品を解説していきます。
メッシュ製ゲーミングチェアの選び方

メッシュ素材は網目状で隙間があるため、穴から風を通して熱を逃がすので蒸れにくいのが最大の特徴です。
また、通常のゲーミングチェアよりも軽量という特徴もあります。
風通しが良く速乾性があるので、暑い夏に向いている素材です。
これらの特徴と違いを踏まえて、メッシュ製ゲーミングチェアの選び方を紹介していきます。

順番に紹介していくよ!
メッシュの違いを把握する
メッシュ製ゲーミングチェアの最大の特徴は、表面素材に通気性が良いメッシュを採用している点です。
そのメッシュにも素材の種類や採用箇所で違いがあるので理解しておきましょう。
メッシュの種類
まず、メッシュ素材としてはナイロンやポリエステルなどの化学繊維がほとんどです。
ゲーミングチェアのメッシュ素材の場合には以下の2種類があります。
- 化学繊維メッシュ
多くのゲーミングチェアは化学繊維 - 樹脂メッシュ
一部製品の背もたれが樹脂製

化学繊維メッシュは伸縮性に富み、クッション性がある素材です。
一方、樹脂メッシュは硬さがあり、耐久性が高いことからオフィスチェアやインテリアチェアに採用されています。
多くのゲーミングチェアブランドが化学繊維を採用していますが、イトーキ サリダは樹脂メッシュを採用しています。
座面の素材(メッシュ or ウレタン)
メッシュ製ゲーミングチェアは表面素材にメッシュを採用しています。
その採用箇所としては背もたれと座面の2箇所があります。
多くのゲーミングチェアが背もたれのみにメッシュであり、座面はウレタン材で表面にPUレザーを使用しています。
しかし、フルメッシュ製ゲーミングチェアでは座面にもメッシュを採用しています。

通気性を求めたメッシュ製ゲーミングチェアなので、蒸れやすい座面もメッシュだと嬉しいですよね。
しかし、座面は体重による負荷で耐久性が求められると同時に、座り心地にも直結するため、この2点を両立させた製品は限られています。
もし座面にもメッシュを求める場合はDXRACER AirやCOUGAR ARGOがおすすめです。
オットマンの必要性を考える
メッシュ製に限らず、一般的なゲーミングチェアでもオットマンの有無は悩みどころですよね。
オットマンはリクライニング機能と併用して、ゲーミングチェアで仰向けで寝転ぶときに使います。
そのため、ゲーミングチェアで寝転ぶかどうかでオットマンの必要性を判断しましょう。

なお、ゲーミングチェアでは寝返りできず、ベッドや布団に比べて硬いので、ぐっすり眠って疲れをとるのには向いていません。

ゲーミングチェアで寝ると肩こりや腰痛になりやすいよ。
ちなみに、有名ブランドや上位モデルでもオットマンが付いていない製品が多く、格安ゲーミングチェアほどオットマンが付いている傾向があります。
部屋に合うデザインにする
ゲーミングチェアは様々なデザインがあります。
ゲーム部屋や仕事部屋に合うタイプもありますし、鮮やかなカラーから渋いデザインまで幅広いです。

好みのデザインを選ぼう!

メッシュ製ゲーミングチェアはスポーティな雰囲気なので、ゲーム部屋に合わせやすいのが特徴です。
仕事部屋に合わせるなら、黒に統一されたメッシュ製ゲーミングチェアがおすすめ。
GTPLAYERやPAXTONは仕事部屋にも合いやすいテイストですね。
予算に合った製品を選ぶ
ファブリック製やPUレザー製に比べて、メッシュ製ゲーミングチェアは価格が高いです。
そのメッシュ製ゲーミングチェアの中でも以下の製品は価格が高い傾向にあります。

有名ブランドやフルメッシュ製は値段が高いね。
- 有名ブランド
DXRACERやイトーキなど - フルメッシュ製
座面にもメッシュを採用 - 優れた高機能
4Dアームレストなど
これらを踏まえると、コスパを重視するならGTPLAYERがおすすめです。
機能やデザインを重視すると…
機能ならDXRACER Air。
仕事向けに特化したデザインならPAXTON。
おすすめのメッシュ製ゲーミングチェアについて詳しく解説していきます。
メッシュ製ゲーミングチェアのおすすめランキング【トップ3】

ここではおすすめのメッシュ製ゲーミングチェアを厳選して3つ紹介していきます。
値段が安いだけでなく、デザインと機能を踏まえてコスパが良い製品を紹介します!

おすすめの順番に紹介していくよ!
1位|GTPLAYER Luft310

GTPLAYER Luft310はコスパが高いメッシュ製ゲーミングチェアです。

GTRACINGの兄弟ブランドだよ。
Luft310は背もたれがメッシュ製であり、夏場の蒸れを解消してくれます。
ヘッドレストとランバーサポートはクッションタイプなので、頭と腰をしっかり支えてくれますよ。

一方、座面の素材はPUレザーであり、内側に充填されたウレタンが体圧を分散してくれます。
PUレザーの表面はパンチング加工されているので、座面の通気性も確保されています。

アームレストは背もたれの角度に連動するタイプです。
高さや角度を調整できない点はデメリットかもしれません。

カラー展開はブラックとホワイトの2色であり、部屋にも合わせやすいデザインです。

GTPLAYER Luft310はオットマンも付いており、ゲーミングチェアとして欲しい機能は一通り揃った製品。
このメッシュ製ゲーミングチェアが約2万円で買えるのはコスパが非常に高いですね。
2位|PAXTON

PAXTONは「仕事用ゲーミングチェア」の立場を確立させた日本のブランド。
製品の機能や構造はGTPLAYER Luft310とほぼ同じです。

価格はGTPLAYERのほうが安いね。
PAXTONには主に2種類(通常モデルと上位モデル)があります。
上位モデルのParisシリーズは見た目も高級感がありますが、機能面でも4Dアームレストを搭載しています。

どちらの背もたれもメッシュ製で共通しています。
ただ、他のパーツがPUレザー(通常)とベルベット調フェイクレザー(Paris)で違いがあります。
価格は通常モデルが約4万円、上位モデルのParisシリーズが約6万円。
両モデルの違いを理解したうえで購入しましょう。
PAXTONの詳細はこちらの記事「PAXTONゲーミングチェアをレビュー」を参考にどうぞ。

3位|DXRACER Air

世界で初めてゲーミングチェアを発売したメーカーがDXRACERです。
DXRACER Airはフルエアメッシュ製であり、背もたれと座面の両方がメッシュ素材となっています。

フルエアメッシュはDXRACER Airの特徴だよ!

また、ランバーサポートはクッションではなく、調節式のフレームです。
他製品とは異なり、徹底的にメッシュを活用して通気性を向上させています。

ランバーサポートの調節式フレームは上下に15cmほど調整が可能です。

しかし、腰痛対策としてはクッションのほうが優れているので、購入後に気になる人は追加でクッションを置くと良いでしょう。
価格は約6万円であり、高級なゲーミングチェアに位置づけられる製品です。
DXRACER Airの詳細はこちらの記事「DXRACER Airをレビュー」も参考にどうぞ。

その他のメッシュ製ゲーミングチェア
ここでは他ブランドからも販売されているメッシュ製ゲーミングチェアを紹介していきます。
おすすめメッシュ製ゲーミングチェアで紹介したGTPLAYER、PAXTON、DXRACER Airで欲しい製品がなかったら、こちらから探してみてください。

色んなタイプのメッシュ製ゲーミングチェアがあるよ。
DOWINX 6692

DOWINXはコスパが良いゲーミングチェアを販売する中堅ブランド。
6692はメッシュ製モデルであり、約2万円というGTPLAYERと同程度の価格帯です。
ただ、GTPLAYERやPAXTONとは以下の機能面で異なっています。

ヘッドレストが別売りは要注意だね。
- 内蔵型ランバーサポート
- 独立した昇降式アームレスト
- ヘッドレストが別売り
2万円でメッシュ製ゲーミングチェアを買えるのはお得です。
ただ、ヘッドレストが別売りなので注意しましょう。
WINCASE Type-R

WINCASEは家具インテリアの総合商社である関家具のチェアブランドです。
関家具では複数のブランドを扱っていますが、WINCASEは「エルゴヒューマン」が監修したブランドとして展開。

エルゴヒューマンは高級チェアブランドだね。

エルゴヒューマンがそもそもオフィスチェアということもあり、WINCASEはデザインも機能面もオフィスチェア寄りのゲーミングチェアです。
エルゴヒューマンにも採用された「エラストメリックメッシュ」を採用し、通気性と耐久性に優れています。
価格は10万円を超えており、デザインや機能面からも実質的にはオフィスチェアと言えます。
イトーキ SALIDA YL9G

イトーキはオフィス家具を扱う日本企業。
主にオフィスチェアを扱っており、その人気モデル「サリダYL9」のゲーミングモデルがサリダYL9Gです。

デザインだけでなく機能も強化されているよ。

通常のサリダYL9との違いは以下の2点です。
- ゲーミング向けデザイン
- アームレストを4D調整可能
もともとワークチェアとして人気が高かったサリダYL9であり、快適さを疑う余地はありません。
ただ、イメージしているメッシュとは異なり、メッシュ形状の樹脂製です。
価格は5万円であり、同じ系統のWINCASEの半額以下という点も魅力的ですね。
COUGAR ARGO

COUGARは台湾のゲーミングデバイスブランドであり、もともとはPCパーツメーカーでした。
オレンジ色のブランドカラーが印象的なブランド。
メッシュ製ゲーミングチェアとしてARGOシリーズを展開しています。

フルメッシュ製かつアルミフレームであり、メッシュ製ゲーミングチェアとして完成度が高いことが特徴。
背もたれと座面の両方がメッシュ素材なのは他にDXRACER Airくらいです。

ランバーサポートがクッション性なのもイイね。
ただ、ブランドの知名度が低く、価格も約7万円と高めです。
AJHH ゲーミングチェア

AJHHゲーミングチェアは典型的な中国の無名ブランドです。
遂にメッシュ製ゲーミングチェアにも格安な中国ブランドが進出したか…という感じ。

GTPALYERと値段はそこまで変わらないよ。
価格は1万後半なので、とにかく低予算で買いたい人におすすめ。
ただ、デザインはコテコテなゲーミングチェアであり、初期不良や不具合対応にも不安は残ります。
IKEA MATCHSPEL マッチスペル

IKEAは言わずと知れたスウェーデン発の大手家具メーカー。
ゲーミングチェアも扱っており、そのうちの一つ「MATCHSPEL」がメッシュ素材を採用した製品です。

デザインはオフィスチェアみたいだね。
ただ、IKEAはゲーミングチェアに限らず家具全般として品質や耐久性は高くないと考えておきましょう。
価格は約2万円。
詳細が気になる人はこちらの記事「IKEAのゲーミングチェアをレビュー」を参考にどうぞ。

サンワダイレクト SNCM010

サンワダイレクトはパソコン周辺機器を扱う日本企業「サンワサプライ」の通販部門です。
オフィスチェアやゲーミングチェアも扱っており、SNCM010はメッシュ製オフィスチェアです。
ゲーミングチェアではありませんが、メッシュ製を採用したパソコンチェアとしてゲーム部屋にも活用できます。
価格は約3万円。
シンプルなデザインで部屋の雰囲気にも合わせやすくておすすめですよ。
メッシュ製ゲーミングチェアのQ&A

ここではメッシュ製ゲーミングチェアの「よくある質問」に回答していきます。
それぞれの疑問ついて詳しく解説していきます。
コスパ最強のゲーミングチェアは?
機能と価格を踏まえると、コスパが最も良いメッシュ製ゲーミングチェアはGTPLAYERです。
GTPLAYERはコスパ最強と言われるGTRACINGの兄弟ブランドであり、コスパの良さはGTPLAYERも同じ。
デザイン面も優れており、ゲーマー好みのゲーミングチェアに仕上がっています。
一方、機能面の高さではDXRACER AIRが1番です。
座面にもメッシュ素材を採用したフルメッシュ製ゲーミングチェア。
背もたれだけでなく、座面もメッシュ製です。
蒸れやすい人にはおすすめしたいですよ。

掃除できる?メッシュ素材の手入れ
メッシュ製ゲーミングチェアのメッシュ素材は、ほとんどがナイロンやポリエステルなどの化学繊維です。
このメッシュ製品の特徴は通気性と速乾性であり、水拭きできます。

水拭きできるなら掃除しやすいね。
メッシュに付着したホコリやゴミなら掃除機やコロコロでも良いですし、飲みこぼしや臭いが気になる場合は水拭きしましょう。
メッシュ製ゲーミングチェアの表面はメッシュ素材ですが、座面やクッションはPUレザーやファブリックを採用しています。
ゲーミングチェアの掃除はこちらの記事「ゲーミングチェアの掃除を解説」も参考にどうぞ。

寿命は?メッシュ製ゲーミングチェア
一般的なゲーミングチェアの寿命は3年以上とされています。

使い方次第では5年は使えるよ。
メッシュ製ゲーミングチェアの特徴的な劣化としては、メッシュ部分の破けとなります。

これは負荷が掛かりやすい座面にメッシュを採用した製品で起こりうる劣化・破損です。
基本的にはモノが引っかからない限りは起こりませんので、メッシュ製ゲーミングチェアも通常のゲーミングチェアと同じ寿命と考えておきましょう。

AKRacingにある?メッシュ製はないよ
国内人気トップのゲーミングチェアブランドはAKRacingです。

しかし、AKRacingではメッシュ製ゲーミングチェアを扱っていません。
AKRacingで通気性を求めている場合、ファブリック製の「AKRacing Wolf」を選びましょう。

AKRacingと同じく定番ブランドならDXRACERからメッシュ製ゲーミングチェア「DXRACER Air」が販売されています。

メッシュ製が少ない理由は?
ゲーミングチェアは車のシートを転用して誕生した経緯があり、モータースポーツのシートを原型にしています。
そのため、従来のゲーミングチェアはPUレザー製が主流でした。

一方、メッシュ素材はオフィスチェアで採用されてきました。
近年の在宅ワークによるイスの需要増加とともに、新製品が続々と登場しました。
その中でオフィスチェアとゲーミングチェアの境目がなくなってきており、ゲーミングチェアでもメッシュ製が登場するようになりました。
現在もゲーミングチェアの主流はPUレザー製であり、メッシュ製を扱うブランドは限られています。
メッシュ製ゲーミングチェア まとめ

本記事ではメッシュ製ゲーミングチェアを解説しました。
メッシュ製ゲーミングチェアは素材や機能の違いも踏まえて製品を選びましょう。

デザインやカラーも色々あるよ。
コスパ重視ならGTPLAYERが第一選択です。
高機能ならフルメッシュのDXRACER Air、仕事向けならPAXTONもおすすめですよ。



