『ゲーミング座椅子』は、ゲーミングチェアと日本文化の座椅子が融合した製品。海外には存在しない、日本独自の製品群です。そのため、ゲーミング座椅子を扱うブランドは少ないですが、2016年に発売開始したAKRacingとバウヒュッテを筆頭に、格安ブランドも参入。日本の「床に座る」文化にピッタリな日本独自のゲーミングチェアです。
- 座卓テーブルで使える(コタツでも)
- 座椅子としては高機能
- あぐらや脚を伸ばして座れる
- 座卓テーブルにある程度の高さが必要
- 座椅子にしてはサイズが大きめ
- 値段は普通のゲーミングチェアと同じ
テーブルやイスではなく、座卓テーブルや座椅子でゲーム部屋を作りたい人もいますよね。
ゲーミング座椅子でもオシャレなゲーミング環境を作ることができますよ。

選び方の注意点もあるから気をつけてね。

もちろん、書斎や仕事部屋にもゲーミング座椅子を使うことができます。
本記事ではゲーミング座椅子の特徴や注意点、おすすめ製品を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ゲーミング座椅子の特徴をレビュー

ゲーミング座椅子は、基本的にはゲーミングチェアとほぼ同じ機能を有しています。
ただ、座椅子に特有の注意点もあるので、ぜひ読んでみてください。

注意点は把握しておきたいね。
ゲーミング座椅子の基本機能
ゲーミング座椅子はゲーミングチェアの脚部をカットした製品です。
そのため、座面の昇降機能はありません。

基本的にはゲーミングチェアと同じだよ。

- ヘッドレスト
頭部を支えるクッション - ランバーサポート
腰を支えて腰痛対策になるクッション - リクライニング
背もたれを倒せる機能 - アームレスト
高さ調整可能な肘置き
ここではAKRacing 極坐を例として、ゲーミング座椅子に共通する機能を紹介します。

ヘッドレスト
通常のゲーミングチェアと同様にヘッドレストが付いています。
背もたれに寄りかかると、首の位置にフィットして楽な姿勢になれますよ。

ランバーサポート
ゲーミングチェアのメリットの一つが腰痛対策。
その腰を支えるのがランバーサポートです。
通常のゲーミングチェアと同じサイズのランバーサポートが付いています。

リクライニング
背もたれを倒すリクライニング機能により、休憩時にカラダを伸ばすこともできます。
製品によっては180度までリクライニングできますが、個人的にはそこまで倒れる必要はないと思っています。

180度倒すとランバサポートがむしろ邪魔ですし、熟睡するなら布団やベッドのほうが快適です。
アームレスト
アームレスト(肘置き)は高さ調整が可能。
長時間のパソコン作業ではアームレストに自然と肘をのせて作業しているはずです。

座面のクッション性
ゲーミングチェアを使うとお尻が痛くなりにくいです。
その理由は座面の厚みにあります。
内側にはウレタンが充填されており、ベッドのように体圧を分散してくれます。

座面の回転
ゲーミング座椅子の多くは、座面が360度回転します。
座面の下に土台がついており、その土台の上でイスが回転する仕組みです。
AKRacing極坐の場合、カバーで覆われた土台がチェアマットの役割も果たしています。

しかし、座面が厚く、土台もあることで注意すべきことがあるので解説していきます。
要確認!ゲーミング座椅子の注意点
ゲーミング座椅子には気をつけたい注意点があります。

ゲーミング座椅子の注意点を解説するよ。
- 座卓テーブルの高さを確認
- 脚を伸ばせるスペースを確保
座卓テーブルの高さを確認
ゲーミング座椅子の最大の注意点は、座卓テーブルの高さとの関係です。
なぜなら、ゲーミング座椅子は座面に厚みがあるためにテーブルにもある程度の高さが必要です。

テーブルが低い場合、座ったときにテーブル下に脚を入れ込めなかったり、あぐらをかいたときに脚がテーブルにぶつかります。
そのため、使用する座卓テーブルの高さに注意しましょう。

一般的なローテーブルの高さは30cm〜40cmであり、35cm以上あると安心です。
アームレスト(肘置き)とテーブルの高さが同じくらいだと作業しやすいので、目安としてアームレストの高さを確認しましょう。
アームレストの高さ比較

主なゲーミング座椅子の床からアームレストの高さをまとめました。
だいたいアームレストの高さは30cm以上なので、テーブルの高さも35cm程度あると安心ですね。

だいたい30cm半ばくらいだね。
ブランド | アームレストの高さ |
---|---|
AKRacing 極坐 | 33.5~41.0cm |
Bauhutte GX-550 | 32.5cm~(最大値 非公表) |
GTRACING GT89 | 非公表 |
GALAXHERO ゼウス | 37.5~44.5cm |
脚を伸ばせるスペースを確保
ゲーミング座椅子に座る場合、座り方に2パターンあります。
- 脚を伸ばして座る
- あぐらをかいて座る

どちらの座り方も想定し、特に脚を伸ばせる奥行きがあるかどうか、スペースを確認しておくのがおすすめです。
パソコンやモニターを設置するために十分なスペースを確保している人が多いと思いますが、念のために確認しておきましょう。
日本だけ!ゲーミング座椅子のルーツ
ここまで紹介してきたゲーミング座椅子ですが、日本だけで販売されており、海外には存在しません。
なぜなら、座椅子は日本文化が生んだオリジナルの家具だからです。
外国人からすると、イスなのに脚がない?!という印象でしょう。

座椅子は日本特有の家具なんだね。

ゲーミング座椅子を扱うブランド比較

ゲーミング座椅子はゲーミングチェアと日本文化が融合した製品です。
そのため、日本市場を重視するブランドのみがゲーミング座椅子を扱っており、その数は限定的です。

SecretlabやDXRACERに座椅子はないんだね。
ゲーミング座椅子ブランドの特徴
日本の住空間に合わせたゲーミング座椅子を扱うブランドは限られています。
ここではゲーミング座椅子を扱う主要ブランドを紹介していきます。
AKRacing

ゲーミングチェアの定番ブランドと言えば、AKRacingとDXRACER。
日本ではAKRacingのほうが人気が高いです(本サイト独自のアンケート調査結果)。
2016年に日本でゲーミング座椅子「極坐」を販売開始し、日本に特化した戦略により国内人気が高いブランドです。
GTRACING

GTRACINGはAKRacingやDXRACERのコピーブランドと揶揄されることもありますが、格安ブランドとしての地位を確立しつつあります。
ただ、今もなお、人気ブランドのデザインを模倣するのはお家芸として健在。
ゲーミング座椅子もAKRacing 極坐を模倣したのかも(?)しれませんが、日本市場を重視した戦略であることに変わりありません。
バウヒュッテ

バウヒュッテはゲーミングチェアを扱う数少ない日本の会社(ビーズ株式会社)。
ゲーミング家具を扱うブランドであり、ゲーマー向けの部屋空間を提案する独特な路線の会社です。
Twitterアカウント(@bauhutte)も面白く、大阪らしいブランドです。
おすすめのゲーミング座椅子

ここではおすすめのゲーミング座椅子を解説していきます。

おすすめブランドを紹介していくよ。
AKRacing 極坐
まず一つ目のゲーミング座椅子として挙げるのはAKRacing 極坐 V2です。
ゲーミング座椅子を調べると、定番品として必ず出てきます。

カラーは3色展開、落ち着いた色を探しているならグレーがおすすめ。
ヘッドレストやランバーサポート、リクライニングなどの機能は当然装備しています。
2016年からゲーミング座椅子を扱っており、その品質に疑いの余地はありません。

こちらのTV番組で座っているのもAKRacing 極坐 V2です。
価格はゲーミング座椅子の中では最高値の約4万5千円。
しかし、他の格安ブランド(GTRACINGなど)が価格破壊しているだけなので、妥当な値段です。

迷ったらAKRacingで間違いなし!

GTRACING GT89
GTRACINGは格安ゲーミングチェアの代表格。
ゲーミング座椅子(GT89)の機能面はAKRacing 極坐と同等ですが、値段はその半額以下の約2万円です。

ただ、外観からは見えにくい部分の品質管理(耐久試験や品質試験の公開など)やカスタマーサポートはAKRacingに劣ります。
しかし、GTRACINGはコスパが高く、本サイトの独自アンケート調査でもGTRACINGの人気が高さが明らかとなりました。

1万5千円〜2万円の予算でゲーミング座椅子を検討しているなら、GTRACINGで間違いありません。

GTRACINGはゲーミングチェア業界のユニクロだよ。

GALAXHERO/PRORACING
Amazonでゲーミング座椅子を探していると、同じ価格帯でGALAXHEROやPRORACINGなどの類似ブランドが出てきます。
特にGALAXHERO「ゼウス Air ZAISU」は約1万7千円であり、座椅子の中でも最安値の価格帯。
正直、どれも変わらないので、個人的には販売実績が豊富なGTRACINGの座椅子がおすすめです!
バウヒュッテ GX-550/530/570/350
バウヒュッテもAKRacingと同じく2016年からゲーミング座椅子を販売しています。
しかし、ゲーミング座椅子の種類ではバウヒュッテが一番です。

- GX-550
スタンダードかつ最安なモデル - GX-530
ゆったりワイドなモデル - GX-570
ワイドかつ座面にコイルを使用したモデル - GX-350
ソファタイプのゲーミング座椅子
ゲーミング座椅子の3モデル(GX-550/530/570)は似たデザインかつ機能になっており、その選び方としては…
- 最安モデルならGX-550
- ゆったりワイドならGX-530
- 座面にクッション性を求めるならGX-570
- ソファタイプならGX-350
GX-530とGX-570はどちらもゆったりしたサイズ感になっています。

バウヒュッテのゲーミング座椅子に共通する点は、サラッとした肌触りのポリエステル素材を表面に採用していること。
通気性が良好な表面生地です。

また、座面の底部にキャスターが付いており、イス自体を前後に移動させることができます。
これは他ブランドにはないメリット。

その他にもヘッドレストとランバーサポートが大きめであり、人間の骨格に沿うように設計されています。
腰痛対策にはバウヒュッテのゲーミング座椅子がおすすめです。

製品の細部を見ると、日本ブランドらしいこだわりを感じますよ。
価格はGX-550が約3万円、それ以外のモデルは3万円後半です。
タンスのゲン Buddy
タンスのゲンから販売されているコンパクトサイズなゲーミング座椅子がBuddy(バディー)です。
ここまで紹介してきたゲーミング座椅子とは明らかに異なるタイプ。

一応、ゲーミングチェアになるのか…

海外メディアでも日本独特のゲーミングチェアとして紹介されました。
Buddyは背もたれとヘッドの2箇所の角度を調整でき、最大14段階までリクライニングが可能。
サイズが小さめであり、リビングで使うのが良いかもしれません。
長時間のゲームやパソコン作業を想定すると、少し違うかな…という印象ですが、価格は約5千円でお手頃です。
タイプ別におすすめゲーミング座椅子を解説

ここではゲーミング座椅子選びで重視するタイプ別におすすめを紹介します。

気になる製品をクリックしてね。
安い値段で買いたい
とにかく安く買いたいなら、GTRACINGがおすすめです。
他にも様々なブランドがゲーミング座椅子を販売しており、安い製品も見つかります。
ただ、これまでの販売実績に基づくと、GTRACINGの販売数量は圧倒的。
無名ブランドを買うよりも、安さで地位を築いたゲーミングチェア界のユニクロ「GTRACING」で選ぶのが無難です。
通気性が良い製品が欲しい
通気性を求める場合、表面素材はファブリックを選びましょう。
その中でもポリエステルは肌触りがサラッとしていて快適です。
第一選択としておすすめしたいのはバウヒュッテ(詳細はこちらを参照)です。
ただ、バウヒュッテのゲーミング座椅子は安いモデルでも約3万5千円。
もし予算が2万円ならファブリック製のGALAXHERO「ゼウス Air ZAIZSU」もおすすめですよ。
お尻が痛くならない製品が欲しい
イスに座っていると、どうしてもお尻が痛くなります。
座面にウレタンが入ったゲーミング座椅子なら、通常のイスよりもお尻は痛くなりにくいです。
ただ、人によってはソファのような柔らかさが好みの人もいますよね。
そんな人には、ベッドやソファのように座面にポケットコイルを内蔵したバウヒュッテのゲーミングソファ座椅子がおすすめです。
ピンク色が欲しい
ピンク色の座椅子は扱うメーカーが限られています。
GTRACING、PRORACING、SWOLOLで扱っているので、ぜひ見てみてください。
いずれも予算2万円で買えますよ。
ゲーミング座椅子のまとめ

本記事ではゲーミング座椅子をレビューし、おすすめ製品を解説しました。
通常のゲーミングチェアに比べて、座椅子タイプを扱うブランドは限られています。

ゲーミング座椅子は日本特有な製品だよ。
定番ならAKRacing、種類の豊富さならバウヒュッテ、安さ重視ならGTRACINGがおすすめです。
ソファのような座り心地を求めるなら、バウヒュッテのゲーミングソファ座椅子もあります。
各ブランドで品揃えが増えつつあるので、ぜひ本記事を参考に自分にピッタリなゲーミング座椅子を見つけてみてください!