本記事では3種類の腕時計の電池交換を写真付きで徹底解説します!
ダイソー腕時計の電池交換をダイソー製品だけで行いました。

ダイソーは腕時計の完成度が高く、評判が良いのをご存知でしょうか。
そのダイソーでタイプと使用電池も異なる3種類の腕時計で電池交換を実践しました。
100均の腕時計はテスト用電池が入っているので、電池交換しておきたいですよね。
本記事では、3種類のダイソー腕時計の電池を交換したので、その電池交換の手順や電池選びの注意点も解説していきます。
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ダイソーの腕時計と電池
ダイソーでは様々な腕時計が販売されています。
値段は100円、300円、500円と3つの価格帯に分かれています。
- 100円腕時計
カシオに似たカラー豊富なデジタル時計 - 300円腕時計
G-SHOCKに似たタフなデジタル時計 - 500円腕時計
ダニエルウェリントンに似たアナログ時計
腕時計の電池の選び方
ダイソーには電池の種類も多く、腕時計に使われる電池はだいたい揃っています。

腕時計に使われる電池は大きく分けると3種類あります。
外観 | 電池の種類 | 特徴 | 主な使用製品 |
---|---|---|---|
![]() | リチウムコイン電池 (C) | 電圧が高くて自己放電が少ないので、 長期間使用する製品に使われる。 | 携帯ゲーム機、リモコン、ライトなど |
![]() | アルカリボタン電池 (L) | 酸化銀電池より安く製造でき、 幅広い分野で使われる。 | 腕時計、電卓、歩数計など |
![]() | 酸化銀電池 (S) | 寿命直前まで電圧がほぼ一定であり、 精密機器に使われる。 | 腕時計、体温計、計測器など |
電池の型番は種類や形状でアルファベットが決まり、寸法で数字が決まっています。
同じリチウム電池でもサイズにより複数のタイプがあるので注意しましょう。
今回は3種類の腕時計に合わせて説明書で指定された電池をダイソーで購入しました。

電池別のダイソー腕時計の電池交換
ダイソー腕時計は購入時はテスト電池が入っているので、電池交換していきます。
説明書に従ってボタン電池を購入しました。
ダイソー腕時計の場合には包装パッケージに使用電池の種類が明記されているので、確認しておきましょう。
- 100円腕時計
ボタン型のアルカリ電池(L) - 300円腕時計
コイン型のリチウム電池(C) - 500円腕時計
酸化銀電池(S)のSWタイプ
腕時計の電池交換では精密ドライバーが必要になります。
ネジを外すのにプラスドライバーが必要になり、細かいパーツや電池を外すのにマイナスドライバーがあると便利ですよ。
ダイソー腕時計の電池交換を電池の種類別に解説していきます。
① LR41を電池交換
ダイソーの100円腕時計はチープカシオに似たデザインです。
LR41ボタン電池が使われているので、電池交換していきます。
まずは100円腕時計の裏ぶたを留めているネジ4個を外しましょう。
裏ぶたを外すとボタン電池が現れましたが、金具で固定されています。
ボタン電池を取り出すために、金具のネジを緩めます。
金具のネジは適度に緩めるだけで金具をズラすことができます。
次はボタン電池のサイドからマイナスドライバーで電池を押し出します。

そこをクリアすると、ダイソーの100円腕時計からLR41ボタン電池を取り出せます。
あとは新品の電池に入れ替えて、もとに戻していくだけです。
電池交換後、ちゃんと動作していることも確認しましょう。

LR41電池交換の最難関はマイナスドライバーを使って電池を取り外す作業です。しっかり固定されているので、マイナスドライバーで何度か押しながら取り出します。
② CR2032を電池交換
ダイソーの300円腕時計はG-SHOCKに似たデザインです。
CR2032コイン電池が使われているので、電池交換していきましょう。
まずは300円腕時計の裏ぶたを留めているネジ4個を外しましょう。
裏ぶたを外すと腕時計の基板が出てきます。
ここでの注意点は、意外と簡単に基板が外れてしまうので、この状態でそのまま次の作業を進めましょう。

注意しながら作業を続けていき、電池を取り出すために黄色のシートが貼られた金属の留め具を外します。
対角線上の2箇所がネジで留められているので、ネジ2個とも外しましょう。
金属の留め具ごと外すと、内側からコイン電池が現れます。
CR2032コイン電池は留め具を外された基板の上に置かれているだけの状態です。
このため、留め具でしっかり固定されているんですね。
ダイソーの300円腕時計からCR2032コイン電池を取り出します。
あとは新品の電池に入れ替えて、もとに戻していくだけです。
電池交換後、ちゃんと動作していることも確認しましょう。

CR2032電池交換の最難関は、裏ぶたを外した後に基板をそのままで作業を続けることです。簡単に取れてしまうので、そのときはボタンの接触部分に注意しながら戻しましょう。
③ SR626を電池交換
ダイソーの500円腕時計はダニエル・ウェリントンに似たデザインです。
SR626ボタン電池が使われているので、電池交換していきます。
アナログ型腕時計の電池交換の場合、いきなり最初に最難関があります。
それは裏ぶたの取り外し作業です。
ネジ式でない裏ぶたの場合、出っぱりやくぼみが必ずあります。
そこにマイナスドライバーを引っ掛けて、てこの原理で取り外します。

裏ぶたとの隙間から押し上げるようにドライバーを動かすと上手くいきます。
裏ぶたを取り外すと、内側はシンプルな構造です。
電池はカバーに覆われているので、この白いカバーも取り外します。
カバーを取り外すと、SR626SWボタン電池が現れます。
このアナログ腕時計の場合にはネジが1つもありませんでした。
ボタン電池はマイナスドライバーを使って取り外しましょう。
SR626SWボタン電池を無事に取り出せました。
あとは新品の電池に入れ替えて、もとに戻していくだけです。
電池交換後も時計はちゃんと動いています。

SR626SW電池交換の最難関は、最初の裏ぶたを外す作業です。時計を傷つけないように慎重に作業しましょう。
裏ぶた外しの難しさ
裏ぶたを外す作業が結構難しく、金属を傷つけたり、塗装が剥げたりするので注意しましょう。

SR626SWとSR626は違う
SR626には末尾の表記の違いにより3種類あります。
これは電解液の違いを表しています。
記号 | 電解液 | 用途 |
W | 水酸化カリウム | デジタル時計 |
SW | 水酸化ナトリウム | アナログ時計 |
なし | 水酸化カリウム | 一般機器 |
電解液の違いにより供給電力に差が出ており、用途も異なります。
SR626W | SR626SW |
---|---|
供給電力の違い | |
ハイパワー 電解液に水酸化カリウム水溶液を使用 | ローパワー 電解液に水酸化ナトリウム水溶液を使用 |
用途の違い | |
デジタル時計 バックライトやアラーム機能などの消費電力の高めな多機能時計 | アナログ時計 文字盤の針を継続して動かす程度の消費電力の低めなアナログ時計 |
サイズは同じ | |
SR626の規格 直径6.8mm、厚さ2.6mm | SR626の規格 直径6.8mm、厚さ2.6mm |
電池の種類(酸化銀電池)とサイズは同じですが、供給電力に違いがあるので異なるものを入れると不具合が出る可能性があることは理解しておきましょう。
本記事ではSR626SWと指定された腕時計にSR626を使用しましたが、基本は指定された電池を選びましょう。

電池交換のためのダイソー製品一式
ダイソーでは電池を含めた電池交換用の道具を一式揃えられます。

- 交換用電池
- ドライバー
- オープナーなど
電池やドライバーだけでなく、裏蓋のはめ込み式やネジ込み式にも対応可能なオープナーもあります。
ダイソーの腕時計電池交換工具。2点式のオープナーと、こじ開け、時計見のセットが400円。こじ開け単体が200円。今年最後の無駄遣いですね。(すでに別のものを持っている or 不要な道具)。 pic.twitter.com/PdYLmNsZme
— igari tomonori (@igaritomonori) December 31, 2015
ただ、自分が訪れたダイソー大規模店では扱っていなかったので、販売中止になっている可能性もあります。
まとめ:ダイソー腕時計の電池交換
本記事では、ダイソー腕時計のタイプ別に電池交換を解説しました。
それぞれで交換の難しさやポイントが異なります。

手順さえ把握しておけば電池交換することは可能なので、低価格な時計でしたらチャレンジしてみましょう。
適切に電池を選ぶことも大切なので、ぜひ参考にしてみてください。